第五話:研修旅行━フェニックス

平成2年7月27日金曜日 フェニックス

▼Phoenix へ出発 6:45 N.Y.のホテル出発。

 La Gaudia Airport ~Minneapolis Minneapolis ~Phoenix

 9:08 ~11:37    待ち時間3:30    15:45 ~18:37

 アメリカは標準時間帯が4種類(Pacific, Mountain, Central, Eastern Standard Time) あることを知った。

▼Phoenix airport に到着 砂漠の中の飛行場である。梛子の樹が街路に椊えられている。熱風が吹いているように熱い。41℃であるが muggy ではない。

 Phoenix 市は人口90万人(全米10位)、Arizona 州都である。海抜 300m、山岳地帯の海抜は 2500m。

 Arizona State は 292,000 k㎡(四国を除く日本の全土に等しい)。雨が殆どなく、年間14日位の降雨。砂漠地帯。水は地下水により賄う。ユタ、コロラドから流れているコロラド川の水をカルフォルニアと争いながら利用している。

 産業は copper, cotton, 柑橘など。インディアン(NAVAJOで有名)、カウボーイで有名。英語の発音はかなり違うと、ガイドさんが説明していた。

注:ナバホ・ネイション(ナバホ語: Naabeehó Bináhásdzo, 英語 Navajo Nation)は、アメリカ合衆国アリゾナ州北東部、ユタ州南東部、ニューメキシコ州北西部に位置する、アメリカ合衆国先住民族(ネイティブ・アメリカン)の準自治領(ウィキペディア)

★私見

 N.Y.2日間の宿泊であった。

 バスによる一通りの観光で表面をさっと通っただけで何が残るだろうか? 「初めてであれば何が残るのだろうか」生徒達に聞いてみたい。

 生徒たち大過なく病人も出ないで好かった。これからは A.B.C.D. 全体が合流する。50人を4人で案内するのと 100人を7人とではは前者が楽である。生徒の絶対数が多いのは集合、指示の徹底などに疲れる。

 今回の Dayton 4日間の地方都市の生活体験などはこれからの読書、アメリカを考える上で参考になる。N.Y.City の生活が very expensive の実感が掴み掛けた。絵画をみても何となく静寂な雰囲気は体験的に想像できる。鑑賞能力が深くなる。

 humanwatching しながら彼等の新聞の種類の多いのに気付いた。

各地でそれぞれ新聞が有るようであるようである。アメリカは国土が広く。州が独立的であり、個性を尊重することなどが新聞の種類が多いのだろう。

USA TODAY は各地にあることに気付いた。Washington の女性ガイドが「この新聞は読み易くて便利である」と言っていた。

平成2年7月28日土曜日 ウィリアムス

 4:50頃、Phoenix のホテルで目が覚めた。東の空が明るくなっていて、大小の三角形の山々が続いて稜線を描いている。西は遥かに見渡せて夜のライトが点滅している。もしも建物がなければ大砂漠の中にいることが容易に想像できる。インディアンが住んでいたというがどんなところで生活していたのだろうか?

 朝が明けてくると稜線は二重になって近い山並みと遠い山並みが徐々にはっきりしてきた。それぞれの山並みに三角形の山が立ち並んでいて或いは高く或いは低くなっている。縁どりのある皿の中に立つているビルからの眺めである。私の表現力では言い尽くせない。絵画力、文章力が欲しいものである。

▼グランドキャニオン見物 8:05出発。

 バスから街路名を読んでいると、Cactus Rd.Thunderbird Rd. など砂漠地帯らしい名前を見掛けた。

 バスには下記の文句が書かれていた。

        ARROW STAGE LINES
        Very Special People Inside
        Please Drive Safely

 8:45頃、Cactus が荒地に現れ始めた。砂地に木(種類は分からないが)が青く生きているのが不思議である。どんな風景が現れるか?バスは 65~70 mile/h でつつぱしる。グランドキャニオンに近づくに従ってサボテンの種類が変化する。背の高いものから、背の低い掌の型(団扇の形のもの)に。

 砂漠の概念が少し分かる。実地に足を入れなければ分からないものである。土地の高度、湿度、温度、風、水分、土質により椊生のさまざまな変化を見た。7500 feet の高地で休憩。休憩所にはアメリカの旗と State flag が掲揚されていた。直射日光はさすが南部のため熱いが、木陰に入ると風が爽やかで涼しく、湿度は全く感じられない。

 Kaibab Forest の中をバスで通る。白樺と yellow pine が主な樹木であった。高度により bush 地帯もあった。Grand canyon villageで昼食。

 YAVAPAI PT, MATHER PT, DESERT VIEW で見物。

 グランドキャニオンの本とビールを購入。日本では観光地で何かを買うと値段が非常に高くなるが、ここでは街での値段と変わらない。こんなところにも国民性が現れ面白く感じた。

 Cameron 砂漠見物

 Indian NAVAJO が道路傍に小屋をかけて物を売っていた。

 Indian の店の前で少女と写真を撮る。

 小生:How old are you?
 少女:Four. 孫と同じ年であると思う。

 WILLIAMS Quality Inn に入る。「岡山県の蒜山高原」の感じ。真夏だが涼しい。

★私見

1.一日中観光バス旅行中(走行距離 516Km)、生徒の大部分は寝ているか、本を読むか、トランプをしている。何のための旅行か?

 外国で物を買ったりして外人と接触の体験が将来役立つのか?

2.ガイドについて

 JTB の社員2名が常時随行(末松、森さん)。空港、駅等に到着すると現地のガイドさんが待ち受けている。シカゴ:女性、ナイヤガラ:男性、ワシントン:女性、ニュヨーク:男性 JAPAN TRAVEL BUREAU INTERNATIONAL INC、フェニックス 女性

 こんな旅行で中学校の英語通訳が出る幕はない。Dayton での Welcome Party において挨拶するだけである。相手側の挨拶では現地の日本人が通訳する。私たちの米国の知識の不足をカバーする力があれば好いと思える。

平成2年7月29日日曜日 サンフランシスコへ

6:52 WILLIAMS のホテルを出発して Las Vegas(NEVADA State)までバス旅行。全行程 400Km 道路の名前と地形とを関連させながら自動車旅行を楽しむ。

Cross Mountain Road, Fort Rock Road, Willow Ranch Road, Willow Creek, Silver Spring Rd. Blake Ranch Rd.

Elevation 4000 などの標識もあった。

 WILLIAMS から Kingman まで1時間50分の間(65mile/h の速さで) 全くの無人。草原、山だけ。Kalea Huff が Arizona の driveを楽しげに話していたのを思い出した。

 Arizona と Nevada との州境で commercial vehicles stop で停車。

 Nevada に入ると全くの砂漠が続いた後、山岳に入る。禿山である。

 Hoover Dam で休憩。車外は hevy hot であった。pacific time zone の標識があった。

 Las Vegas は砂漠の中にある。四周は禿山ばかりである。11:45 到着。4時間15分の Bus trip であった。

 Airport で日本食の幕の内弁当を食べる。空港内にスロットマシンが沢山ある。さすがに遊びの街である。

 Las Vegas ~Los Angels~San Francisco へ移動。double bookingで first class に移された。16:00 過ぎ、到着。JTB の案内で San Francisco ホテルに入る。

 昨年の地震の影響があちらこちらに残っていると想像していたが全く見られないのに驚く。TVの見方を反省させられた。当時2日停電の為に baby boom になったと話していた。

 昨年の地震のときTVを見ていて、私が感心したのは画面を通して伝わってきたボランティア活動の積極性と親切さであった。

▼バス旅行 アメリカの国土の広さ、自動車社会を体験できた。

1.1回の旅行時間が長い。バスの速さが 65~70 mile/hr である。バスの構造 車内に便所、保冷庫あり。
2.道路が整備されている。ARIZONA, NEVADA の砂漠の中でも。
3.4台のバスが無線連絡している。運転手は楽しんでいる。
4.その他 バスの速度が速いので席を立つ事を注意される。細かいことまでゆきとどかないアメリカだと思っていたが道路網の整備は素晴らしいと感じた。

★私見

1.中学生の躾 朝の挨拶を殆どしない。7月30日生徒全体に話をしてからはよくするようになった。

2.外国旅行は日本の家族、国を思わせる。

3.故郷に誇りを持つのは万人共通である。グランドキャニオンへの運転手は New England 出身でその土地の美しさを自慢。Williams の hotel のアルバイト女子学生(Northern Arizona University)は minneapolis だと明るい顔で話していた。

4.アメリカ人と日本人の違いについて、自尊心、独立心の点から考ええた。

5.英語のパンフレット程度は読める力があると旅行が楽しくなる。TVの英語が hearing が出来れば尚ほ楽しい。

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平成二十五年十二月九日

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