ヨーロッパ見聞第三話:ドイツでのホテル


 46年2月14日 フランクフルトのホテルに到着。HOTEL MONOPOL METROPOL 53ドイツマルク/一泊

 ドイツと日本のホテルの違い

 鍵掛り(ポストの仕事もしてくれる・フロント)・ポーター・チェックインなどの事務掛り等、分担が完全に分かれている。

 例えばハガキを投函しようと思って事務掛りに頼むと、鍵掛りにやらせろと言って、自分は絶対に手を出そうとしないし、案内さえしようとしない。

 日本では簡単な仕事であるからサービス本位に手軽にやってくれそうな事でも、その職務の人がするのが当然だという態度である。

▼私が思ったのは、ヨーロッパ諸国は多くの民族が入り混じっているから、したがって日常感覚も習慣も異なっている。だから規則制定以外には統制がとれないのだろうか。

 日本でははこれらの国に比べるとはるかに少ないから、日常感覚も大差なく、また国民性も<郷に入れば郷に従う>という風習が残っている。したがって腹芸ができる分野(お互いに助け合おうとする)が多くて、自然にお互いの細かい領分が上明確になり、職務規定もおおざっぱなのであろう。

▼外人と折衝する場合、日本人の感覚では問題が後程おこりやすい。契約書を交わすとき、この感覚を充分すぎるくらい注意する必要がある。

  宿泊したホテルの部屋の温度は高くて、ベッドはうすい毛布1枚で十分だった。大きな鏡があり、トイレット、バスルームは広い。バスに紐がぶら下がっている。風呂の中で脳溢血等で倒れたときに引っ張って救をホテルに知らせるためものものらしい。

  各部屋は入口の扉が二重になって、鍵をかけられるようになっている。(Keyは相当大事なもののようである)。

▼写真に見られるように、ベッドの横に電話があり、そこに小さいチョコレートがおかれていて、<寝る前に召し上がってください>とかかれていた。普通の家庭でも、こんな習慣もあるのかと連想? これは、私の体験ではドイツだけのものだと思っています。

 ベッド・メーキングしてくれた人(担当が決まっているらしい)には、翌日、部屋を出る前に枕の上にチップをおくのがしきたりだそうだ。ともかく、快適なホテルでした。

▼外国旅行で私たち日本人を悩ますのは、レストランで食事をしたときなどのチップはいくらが適当だかわからないものものですよね!食費の10%か、15%かしらとサービスの内容によって、総合的に判断しなければならないようです。

  以上の記述には、多分に私見が含まれていると思いますので、後日、知り合いのドイツの人から確かめるつもりです。


参考:チョコレートが上眠の改善に役立つことを御存知でしょうか。海外のホテルに泊まると、ベッドサイドにそれとなくチョコレートが置かれていることがあります。このチョコレートはナイトキャップのおつまみではありません。これは気持ちを落ち着けて、いい睡眠(快眠)を得てくださいというホテル側の心遣いなのです。

  チョコレートの原料であるカカオ。このカカオには<GABA>(ギャバ)と呼ばれる物質が僅かに含まれています。GABA(ギャバ)はアミノ酸の一種で、正式にはγ*アミノ酪酸といいます。

 GABA(ギャバ)は発芽玄米や小魚、発酵食品、緑茶にも含まれていますが、人間の体内では神経伝達物質として脳内に存在しています。この神経伝達物質には、神経細胞の興奮を抑える働きがあります。ストレスやイライラ感の緩和作用があり、気持ちを落ち着かせてくれる効果があるとされています。

 チョコレートを食べることによって、睡眠への導入を容易にし、睡眠の質をよくなるといわれているのは、GABA(ギャバ)の作用によるものなのです。

二十五年九月二十九日

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