杉本 秀太郎『平家物語』巻 九
 

目 次

宇治川先陣 河原合戦
――文学と想像力
河原合戦
――文学と想像力
木曽最期
――義仲、西行、芭蕉
六ケ度軍 三草合戦
――在家の難
老馬 坂落他
――裏をかく
忠度最期他 小宰相身投
――蓮の花


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宇治川先陣 河原合戦――文学と想像力 P.325~331

 『平家』巻八の閉じ目「法住寺合戦」のおおわりには、暮れ行く寿永二年のことが簡略にしるされている。法住寺御所の焼亡以後、五条内裏に仮住まいの法皇は、十二月十日、六条西洞院の大膳大夫成忠の邸に移られた。成忠は清盛の近臣だった平信業(のぶなり)の子。

 ここに王莽を喩えに用いて、事柄に古格をほどこし、構えを大きくしてみせるのは、見馴れた『平家』の修辞である。

 巻九に移って「(いけ)ずきの沙汰」のはじめには、

 三年前の治承五年の正月にも、

 これは巻八のおわりに出ていたことながら、

2026.01.20 記す。

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