大学卒業後、高知医科大学勤務して、1,988年11月,長男がアメリカに留学しました。ニューヨーク市内にあるスローン=ケタリング キャンサーセンタでした。 ※アメリカ旅行をした。長男がアメリカに渡って1年目であった。
研究室では、ボス(Jeffrey V.Ravetch 準教授)は、はじめ何も言わずに観察している。データが出ると猛烈に contact してくる。できる人とはお互いに contact が intimate になる。データの出ない人は仕事がなくなり辞めて行くようになる。
研究室のボスが contact するときに使われた言葉が表題の「What'a new!」である。「研究実験で何か新しことでも見つけたか?」とでも言うのでしょうか。 ▼この研究室を訪問した時のことを思い出しながら記録すると、 ※写真説明:左:スローン=ケタリング キャンサーセンタ玄関 中央:ボス(Jeffrey V.Ravetch) 右:研究室メンバーたち 研究所では、玄関にガードマンがいて、私が入ろうとすると[Can I help you.]と声をかけられる。長男の姓めいを告げると許可された。 アメリカ人が大部分で、スイス・ギリシャ等からの人もいた。そのほかにも研究補助者もいた。 アメリカは仕事の分担がキッチリと決まっていて、研究者は研究者であり、研究補助者はあくまで補助者である。 例えば、補助者が研究に貢献しても論文には姓めいはきさいされない。 ともかく、留学当初は日本人は長男ただ一人であったが、後ほど岡山から一人留学してきた。 ▼余談だが、留学して1年経過したときに、私ども夫婦がアメリカにいった。研究室のメンバーのパーティに招かれて、ギリシャからの人とはなしをしていると、長男の英語もだいぶ上手になったと言われていました。しかし長男は2年ほどは電話を取るのが嫌だったという。ニューヨークに行った方はご承知でしょうが、アメリカの中でも速い会話をするから日本人には聞き取れないのではないかと思う。 この研究室で4年過ごし、研究仲間の女性(ニューヨーク大学に転出された)の御主人の紹介でアメリカの会社の研究所に転出した。そこでは、独立した研究者になりました。毎週月曜日に前週の研究の報告しなければならないのでかなり研究能力がきたえられたようです。3年勤めて日本の大学に勤めるため帰国した。現在も、研究所、大学と職場は変わっていますが、同じ研究を続けています。 アメリカでは3年間くらいで転出しないと評価されない雰囲気であった。 長男は「ボスからは発想の重要性・ユーモア・情熱を教えてもらったような気がします。自由な発想の基に緻密な実験・理論構築を行うのがモットーだと思っております。」と記録している。 今でも当時のボスは研究をされていて、交流を続けているとのことです。 ※Jeffrey Victor Ravetch (born 1951) is a professor and head of the Laboratory of Molecular Genetics and Immunology at The Rockefeller University. (2022.01.13現在) 長男のアメリカ留学時代の恩師の A SPECIAL SYMPOSIUM TO HONOR JEFFREY V. RAVETCH ON HIS 65TH BIRTHDAY に参加。高井 俊行も参加されている。 参考2:東北大学生命機能科学専攻 :(協力教員)遺伝子導入 分野 高井 俊行 専攻分野 免疫学 薬学と免疫学のバックグラウンドを生かし、星陵キャンパスの医学系の研究者と共同しながら、免疫系細胞に発現する制御性受容体の解析を通して,自己と非自己の識別機構の解明、免疫記憶の分子制御、感染症・アレルギー・自己免疫疾患の制御を目指しています。 経歴 昭和55年岡山大学薬学部卒,昭和61年京都大学大学院医学研究科修了(医博),国立循環器病センター研究員、岡山大学工学部助手、講師、助教授、米国スローン・ケタリング研究所訪問研究員、平成9年より現職。 JEFFREY V. RAVETCHは多くの研究者を育てられている。 平成二十八年三月五日
May 20-21, 2019 黒崎教授がDr.Ravetch lab alumni meetingで招待講演を行いました。(ニューヨーク、アメリカ) Dr. Kurosaki was invited to give a talk at Dr.Ravetch lab alumni meeting 2019.(NY, USA) Feb 12, 2019 黒崎教授がKeystone Symposiaで招待講演を行いました。(コロラド、アメリカ合衆国) Prof. Kurosaki gave a talk as an invited speaker at Keystone B Cell-T Cell Interactions (J6)in the U.S. 1988年以来31年経過して、Dr.Ravetch labにおいて。 令和二年一月六日 |