大学入試受験の不安


 長男は高校2年1学期末まではボート部でキャプテンであった。高校3年生の夏休みころから大学入試受験のために猛烈に勉強を始めた。

 夕食時には二階の自分の部屋から降りてくる時刻は大体決めていたようだ。家内はそれに合わせて準備していた。これも大変であっただろう。

 食べ終わるとすぐに自室に閉じこもり、夜中まで勉強していた。

 翌年(昭和49年)、新年となったある日、私に「慶應大学を受験させてくれませんか?」と話しかけてきた。

 地元、岡山での大学受験で、もしも不合格になったらと不安になったのかも知れない。

 私は地元の大学を出ていれば友人とか大学とのネットが作れるから、卒業しても都合がよいだろうと思っていた。同時に私は「ここで気合をかけて不安を除いてやらねば」と思った。

 「今年は地元の大学だけにしろ、もし失敗したならば、浪人して、日本のどこでもよいから自分の好きな大学へ行けばよい」とはっきりと言った。

 私の考えが分かったのか、それからは一言も言わず、腹を決めて勉強したのがよかったのか、幸いにも岡山大学医学部に現役で合格できた。岡山大学卒業後、京都大学大学院へ進学。

 平素は私には何も言わなかったが、自分の進路の節目、節目には相談する長男だった。

 昭和49年3月16日(土)9:00。発表あり、合格した。
 10:10頃、テレビに放映された。
 121人合格:65人浪人、56人現役。
 岡山朝日高校:17人、岡山操山高校:浪人3人、現役8人、岡山大安寺高校:3人。


●●●学 歴 ●●●
1987 京都大学 医学研究科 博士修了

●●●受 賞 ●●●
※写真説明:賞状 科学技術賞 研究部門 平成二十四年四月十七日 文部科学大臣

黒崎知博教授が持田記念学術賞を受賞 2023年11月9日 

黒崎知博教授(IFReC 分化制御/大阪大学感染症総合教育研究拠点 兼任)が、公益財団法人 持田記念医学薬学振興財団から 2023年度の持田記念学術賞を受賞しました。受賞対象となったのは「免疫記憶・ワクチン開発の基盤研究」です。授賞式は 11月9日に東京で行われます。

1、理化学研究所記事 2023年11月22日

黒﨑 知博 チームリーダーが持田記念学術賞を受賞

黒﨑 知博 チームリーダー(理化学研究所 生命医科学研究センター 分化制御研究チーム/大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 分化制御研究室 特任教授)が2023年度持田記念学術賞を受賞しました。

 持田記念学術賞は、生命科学を中心とする医学、薬学およびこれに関連する物理学、化学、工学、生物学等の先見的独創的研究を育成し、かつ、これらの成果を総合して医療をはじめとするヘルスケアに応用し、もって日本の医療および国民の保健の向上に資することを目的として設立された賞で、研究の進歩発展のため顕著な功績のあった研究者に対して贈られます。

 黒﨑 チームリーダーはメモリーB細胞に関する新たな発見をし、液性免疫記憶のメカニズムに関する研究が基礎研究の発展や革新的ワクチンの開発に貢献することが期待される先見的・独創的な業績であると評価され、受賞に至りました

●●●職 歴 ●●●

1985.04 高知医科大学助手
1988.11 Memorial Sloan-Kettering Institute, Research Fellow
1992.07 Lederle Laboratories, Senior Research Scientist
1996.05 関西医科大学教授
2004.04 理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターグループディレクター
2008.04 大阪大学 WPI免疫学フロンティア研究センター(iFReC)特任教授

メモリーB細胞 - Wikipedia
 メモリーB細胞(めもりーびーさいぼう、英: Memory B cells)は、一次感染後に胚中心内で形成され ... 中須亮助教、黒崎知博教授らの研究グループの研究で、親和性が低い胚中心B細胞 ...
 一次応答 · 二次応答と記憶 · マーカー · 亜集団


 日本免疫学会の新役員(2023年1月1日~)等の候補者がノミネートされました。

 次期理事長候補者は黒﨑知博氏、その他の2名が推薦されました。理事長は会員の皆様の直接投票によって決定されます。

 第23代日本免疫学会理事長に黒﨑知博氏が選出、承認されました(任期は2,023年1月1日~2,024年12月31日)。


 長男がアメリカへ留学中、私たち夫婦を呼んでくれて(約25年昔)、ニューヨークに行った。1,989年:平成元年7月24日~8月27日)

 その時、アメリカの一人の若い人(大学卒:アルバイトしながら高校の先生への希望)から聞いた話を紹介します。

① アメリカは歴史が浅い。ヨーロッパ―、アフリカ、アジアの諸国から多くの人が来ている。
② 我々の父の時代はアメリカをつくるのに一生懸命で、よく仕事をした。
③ 若い我々世代は金をもうけるのに苦労している。
 17歳までは親がめんどうを見てくれるが、それ以後は自分で独立しなければならない
 Pull yourself up by your boot straps.
④ 自分はgood education を受けたが、そうでない者は drug に走っていて残念である。
⑤ みんな個人的で助け合うことはない。

私見:独立心、個人主義の両面を見なければならない。

 日本の現在の大学生は親がかりである。ただ、アルバイト・家庭教師をして親の負担を少なくしているものもいる。


余談:学生8千人に出席1万人 入学式の対応手厚く(朝日新聞の記事より)

 2016年4月7日に日本 武道館であった明治大の入学式。入学生8千人に対して、保護者は1万人以上が出席した。1~3階の家族席はほとんど埋め尽くされた。

 長男が政治経済学部に入学した東京都の公務員男性(53)は妻と出席。「子どもの入学式は知り合いもみんな行く。今の時代は子どもの成長を見届けたい気持ちが強いのかも」。理工学部に入学した男性(19)の両親も会場に。「入学式や卒業式に両親がずっと来ており、当たり前のこと」

 明治大の広報は少子化の影響か、子どもへの関心が年々高まっている印象。学生もそれを嫌がらないと話す。保護者が入りきらず、2008年から、入学式を午前と午後の2回実施。10年からは学生1人につき保護者2人までに入場を制限した。

 武蔵野美術大(東京都小平市)も、4日の入学式で会場に保護者用の500席を設けたが足りず、別会場を用意して中継した。4年前から対応している。

 岡山大学入学式には私たち夫婦は参加しなかった。上記に示すような風潮はなかった。

2011(平成28)年4月14日、2022年1月11日追加。

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