ことし平成27年4月に全国の小学6年生と中学3年生、およそ213万人が受けた全国学力テストの結果が公表されました。今回は、国語と算数・数学に加えて、初めて「理科」のテストが全員対象になりました。実験結果を分析して説明する力などに課題が見られたほか、中学生になると「理科の勉強が好き」という生徒が減っていることがわかり、文部科学省は「理科離れが起きているとみられる」と指摘しています。 中学のある先生は「中学に入ると受験指導が増えてしまいがちですが、黒板での授業だけでなく野外観察や実験をできるだけ増やしていくのが理科離れを防ぐ近道だと思います」と話していました。 ▼我が家の長男は小学4年生のとき、学校で、種が育ち花が咲き、また実になることを教わりました。 生まれてからアパートで育てられていたから、見ることもなかったのか「どうしてだろうか」と、思ったらしい。 それを知った家内は庭つきの社宅に移り住むようになつたたとき、庭の隅に二人で種をうえ、芽生え、双葉から大きくなるのを見続けていました。種から実を結ぶの見て納得したようである。 小学校・中学校の過程を終わり、高校に進学すると理系を選び、さらに大学でも理系の学生になり、卒業しては研究者になった。 家内が理科好きになる種蒔きをしたといえるのではないでしょうか。 子供が両親に「どうして!」「どうして!」ときく者がいます。それに耳をかして、話しかけることがその子供の将来の成長に大きな見えない力となることでしょう。 ▼日本は資源が少ない国であることはご承知の通りです。科学技術はグロバルに進歩発展しています。そのために生き残るには科学立国であり、たえざる努力をしなければならないと思うものの一人です。「理科離れが起きているとみられる」と言ってはおれません。 ▼対策はどうでしょうか。いろいろ工夫されていることでしょう。私見では 1、理科好きな先生が生徒を教える。教える先生の熱意は子供に伝わる。子供は敏感である。 2、先生が理科に精通していて、子供にわかりやすくおしえることができる。 3、子供にもわかりやすい実験を多くして、「なぜだろうか?」と考えさせる指導すること。 平成二十七年九月一日 |